愛しの糸島ライフ

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「人生は一本の線」が心に染みる 104歳の篠田桃紅著

糸島よりこんばんは、へいすけです。

篠田桃紅さんの著書・人生は一本の線 

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4月20日に発売になったばかりの、「人生は一本の線」買いました。
1つ1つのセンテンスが短くて、絵本や短編エッセイを読んでる感覚でさらっと読めてしまいます。


見開きページに、どのページも絵が書いてあります。
基本右か左のどちらに絵が書いてあって、もう片方に字が書いてあります。
字はとっても大きく書いてあって、2ページで1話完結という構成。
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普段、本を読まない人にもオススメな本です。

篠田桃紅さんってどんな人?

美術家。
1913(大正2)年生まれ。東京都在住。
墨を用いた抽象表現主義者として、世界的にも知られており、数えで104歳となった今も
第一線で制作している。


著書に「103歳になってわかったこと」

ぼくも読みました〜

「103歳ひとりで生きる作法」 などがある。


「人生は一本の線」は言葉1つ1つに深みがある

ぼくの感覚では、深みがあるというより、
ス〜っと、心の奥に入ってくる感じ。


たぶんに3ヶ月もしたら、感じることが違うな〜と思う本。
つまり自分の心境の変化によって、感じることや気づきが変わる本です。


最初のセンテンスからいいですよ

毎日が新しい

日々、違う。
似たような毎日だと言えば、
似たようなものだけど、違うと言えば違う。
その都度、違う。
生きているってそういうこと。
同じことは、ありえない。


生きているってそういうこと。

っていうフレーズが、とっても好きです。


2つ目のセンテンスも好きです。
忙しい人はグッと来るはず、、、

今日という日

今日は、なになにをしなければ、
ではなく、
今日はなにをするのか。
朝起きたときの感触、
その日の出来心で動きたいと思っている。
今日はどういう風が吹くだろう。
ふと、なにかいいことを思いつくかも
わからない。

私がスケジュールに従うのではない。
スケジュールに、権力なんぞ持たせてはいけない。

残りの人生を、
スケジュールに合わせて動くなんて、
とんでもない。


私がスケジュールに従うのではない。
スケジュールに、権力なんぞ持たせてはいけない。


っていうところが好きです。


東京から糸島に移住してもうすぐ3年。
ぼくも今、そんな感覚に似ています。


朝起きたときの気持ちで、したいことをして、
食べたいときに食べて、 行きたいところに行く。


それが自分にとって1番いい。
だから予定を前もって入れるのはあんまり好きじゃない。


手帳はいつもスカスカにしてたい。
っていう希望はあるけど、現実的にはそうなっていません、、、笑


これもいいなぁ〜。
また年を重ねたら感じ方も変わりそう。

自分の背中

自分のことはなんでもわかっている
つもりではいるけど、
自分の背中を見ることができない。
自分を知り尽くすことなんてできない。
未知のまま、生きている。

自分を見据えられないから、
生きていられる。


年を重ねること、老いることが楽しみになりそうな文章。

手探り

老いるということは、
大自然の運びですから、
どうすることもできない。
確実に少しずつ、衰えている。
自然に逆らわずに、
上手に手なづけながらいくのが、
最上のかたちでしょうね。
手探りで、しっかりと、老いをつかみながら、
生きていきたい。


本のタイトルにもなっているセンテンス

一本の線

私の引いた一本の線は言い訳ができない。
逃げ隠れも一切できない。
どこにも、誰にも、
責任をなすりつけることができない。
一本の線は、私と一体になっている。
私そのもの。

あなたの人生も、一本の線。

 

あとがきが超絶いい!

この本中身もいいんだけど、あとがきの「若い人へ」
という部分がものすごく好きです。


詳しくは本を読んで欲しいんだけど、

  • 自分が100歳まで生きたらどんな心境になるのか
  • どんな心境の変化をしていくのか
  • 芸術の価値ってどうなんだろうか


っていうことが、あたたかなエールのような文章で書いてあります。
ぜひ読んでみてくださいね^^